ニンジン筑摩野五寸の味と香り

ニンジンがたくさんとれるようになってきた。

うちの農場では、自然農法国際研究開発センターが育成した「筑摩野五寸」という品種のニンジンを育てている。少ない肥料でたくましく成長するいように育成されたニンジンだけあって、少しばかり堆肥を入れただけのうちの畑でも立派なニンジンがたくさん育った。今年は雨が多かったので、水を好むニンジンに好影響を及ぼしたのも一因かもしれない。

ただ、畑の特徴を生かした栽培管理がきちんとできなかったせいか、いくらか大きさのバラつきが出た。一本で250gを超える大型のものができたと思えば、そのすぐ横のニンジンは小指ほどの大きさだったりする。ニンジンの先端がいくつもに分かれてしまう又根の数は少なかったけれど、いくつか出た。

あたなはなぜこんな姿に!?

カブみたいな形になったニンジン

2本のニンジンがねじれて合体していた…。

これら、いろんな姿形をしたニンジンを、形、太さや長さにあわせて選別し、袋詰めして販売する。形のよくないニンジンは、味や食感に変わりはないけれど、調理がしにくいだろうから、値段を下げて販売。買ってくださる方にはお手間をおかけしてしまうが、値段に見合ったものだと感じていただけたら、ニンジンが無駄にならないのでありがたい。

この筑摩野五寸は、会社員時代に家庭菜園をしていた頃から栽培している、思い入れのある品種だ。栽培し続ける一番の理由はやはりなんといってもおいしいから。肉質はやわらかく、筋っぽさがなくて、加熱するととろっとなり、冬になって寒さが厳しくなるとぐっと甘みが増す。真冬にこのニンジンを掘り起こし、初めて生でかじったときの甘みとさわやかなニンジンらしい香りは今でも忘れない。

この美味しさが、買ってくださる方に届きますように。

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