パパイヤ君をいじめるふたりのピシウム君

露地栽培のパパイヤの苗

ゆっくり元気に育つパパイヤ君

露地栽培挑戦中のパパイヤ君のその後が気になり続けている。

気になるといっても、自分の畑にいけば様子を見られるし、毎日、観察はしているわけだけれど、熱帯育ちのパパイヤ君にとっては、変化の激しい三寒四温に耐えられるかどうか、そこが心配なわけだ。

もうひとつ、心配なのがピシウム君の存在だ。

踏み込み温床で育てているピーマン君が、茎の途中でぷちっと切られたかのような状態でいくつも倒れてしまう被害が出た。ぱっと見た感じだと、勉強不足の自分にはネキリムシの食害を受けたかのように見えたので、前の畑・田んぼ日記でネキリムシにやられたのか!?といったことを書いたけれど、有機農家の先輩によると、ネキリムシではなく、どうやらピシウム君が原因らしい。

この放射性物質と似たような名前のピシウム君というやつは、細菌の一種で、苗がたったままのような状態で枯れてしまう苗立ち枯れ病という恐ろしい病気を引き起こす。

農業用農薬syngentaのウェブサイトによると、日本にはピシウム君のお友達が30種類以上もいるそうだけれど、そのうち、野菜に絡んでくるヤンキーの親玉代表がピシウム・アファニダマタム君とピシウム・ウルティマム君のふたり。

アファニダタム君もウルティマム君も、名前からして西アジアとかアフリカの方に住んでいそうな感じだけど、遠い日本までわざわざやって来たなんて、きっとよほどの事情があったに違いない。
温度と湿度がぴったりくると、1日に3センチも身長が伸びるそうなので、きっと中学生の育ち盛りヤンキーなのだろう。勉強はしなくてもいいけれど、野菜をいじめるのはやめてほしい。カツアゲくらいで勘弁してやってくれ。

アファニダタム君とウルティマム君は、アブラナ科(キャベツやブロコリー、小松菜など)やキク科(春菊、ゴボウなど)にはお友達が多いみたいだけれど、ナス科(ナス、ピーマン、トマトなど)やウリ科(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカなど)とはそりが合わないようで、ついついいじめちゃうらしい。うちのピーマン君とパパイヤ君もその餌食になったわけだ。

パパイヤ君は15粒の種をまいた。ふたりのヤンキーのいじめを見事乗り越えて、今のところなんとか育っているのは9つ。そのうち、ひとつは別のヤンキーにも狙われているのか、あまり元気がなくて心配だ。保健室の先生に相談にのってもらうことをすすめてみよう。

この先、無事に寒さを乗り越えて春になれば、アファニダタム君とウルティマム君も卒業して別々の高校に進学するだろうから、そうしたらパパイヤ君はもういじめから解放されるはずだ。あ、でも地元が一緒だから、気をつけないと卒業後もやられるかも‥。

早く春がきますように。

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