寄居町100人カイギvol.10 登壇しました

寄居町100人カイギ

昨日、寄居町茅町会館で開催された寄居町100人カイギでお話しする機会をいただき、「本来の『寄居産』をつくる 在来の資源を生かし、市街地とも連携した作物・産物づくり」というテーマでお話した。

現在の地場産と言われる作物のほとんどは、単純化して言うと外国産の種(日本の国内採種率=種の自給率は10~20%程度)と、外国の石油資源が必須の化学肥料を使って栽培されていると言える。つまり、種をまいたのがその土地だというだけで、地場産と呼ばれているわけだ。工業製品でいえば、よその国でよその人が作った部品を日本で組み合わせたものが、あたかも日本ですべて作られたかのように「日本製」として売られる、そんな感じだろうか。

でも、地場産というからには、もっとその土地の風土を色濃く反映した、その土地らしい作物であって欲しいし、そういう作物を育てたい。それが結果として地域振興につながればなおいい。ということで、少しずつ取り組んでいることをひとつのスライドにまとめて話すことにした。

話の骨組みは以下の4つ。

1.種の地場産化
2、里地里山の資源の再活用
3.市街地との連携
4、事例紹介

特に伝えたかったのは、市街地との連携だ。農村と市街地が地域活性化のために別々に動くのではなく、協働できるところは手を取り合えるようにしたい。その流れの中で、有機農業を営むものとして在来の資源を活用し、この町ならではの作物を生み出すことで、この町らしさに小さな色どりを添えたいという願いがある。

このカイギを生み出し運営してくださる方々のおかげで、市街地方面を含め、今まで接点のなかった人たちと知り合うことができた。そのなかに、中心市街地活性化事業に取り組む方々がいて、有機農業との新しい連携(市街地に植える予定の街路樹を農業生産に活用)も生まれようとしている。
25日の夜にその関連の集まりがあるということで、声をかけていただいた。ありがたいことだ。

市街地街路樹の剪定枝・落ち葉 → 堆肥化 →  作物生産 → 市街地住民や飲食店への作物提供

これが自分の考える大枠のイメージ。これにさらにいろんな世代の地域住民がかかわれる仕組みが加わればさらにおもしろい。たとえば、子ども参加型で落ち葉掃きをし、その落ち葉とうちのサツマイモを使って焼き芋大会をするとか。さらに、事前に芋ほり体験イベントをくっつけて(その芋の苗は市街地の落ち葉を使った発酵熱で育てる)、自分で掘った芋を自分で焼くってのをくっつけてもいい。

そんな、街路樹の先にある風景が見える仕組みができれば、街路樹はただの木ではなくなり、この町の資源や財産になるはずだ。

落ち葉掃きという、今まで面倒で手間とお金がかかるとしか見なされてこなかったものを、楽しみや喜びに転換・昇華する。
もうひとアイディア練れれば大きな山が動くかもしれない。

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