非結球白菜(べか菜、山東菜)
結球しない白菜の総称。白菜は明治期に中国から導入された外来野菜ですが、当時、日本では栽培技術的に結球させることが難しかったため、結球白菜より先に一般に周知されたのが、この非結球白菜の仲間といわれています(※1)。
もくじ
べか菜
小松菜と並んで東京を代表する菜っ葉。山東菜を小さいうちに収穫するための野菜として改良したものです(「べか」とは小さいという意味)。波打った形で、新緑を感じさせる鮮やかな淡い色の葉が特徴的です。葉は白菜より柔らかく、白い茎の部分はシャキシャキとみずみずしいです。
おすすめの食べ方
サラダ、おひたし、炒め物、鍋物、煮物、漬物、汁物の具などいろいろと使えます。
山東菜
中国の山東省からもたらされたといわれる野菜で、明治初年に日本に導入されました。大きく育てると中央部が結球するため、半結球白菜といわれることもあります。半分結球した大きいものは6kgを超えますが、一般に出回っているものは結球する前に収穫したもので、小松菜ほどの長さです。
この山東菜を小束収穫用に改良したものがべか菜です。
おすすめの食べ方
煮物、お浸し、炒め物、汁物の具、漬物など
●参考文献
※1:清水克志「大正期の日本におけるハクサイの普及過程 —需要の高まりと種子供給体制に着目して」秀明大
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