甘みと風味に富む天日干しの切り干し大根づくり

甘みと風味に富む天日干し切り干し大根

甘みと風味に富む天日干し切り干し大根

 

今年も天日干しの切り干し大根をつくることにした。

 

大根を切って天日で干すだけだけれど、市販の切り干し大根とは別格の味になるのがおもしろくてやめられない。最大の違いは甘みと大根らしい風味が強く残るところだ。なにしろ、この切り干し大根は、でき上がったものを煮たりせずそのまま食べても本当にうまい!

 

口に入れたばかりの段階では、もそもそした食感で味わいもほとんどないのだけれど、よく噛むと次第に大根の甘みと風味がじわーっと口の中いっぱいに広がってくるのだ。初めて食べたときは市販品とのあまりの違いに感激した。

もちろん、煮物を作ったりしてもおいしい。

 

これは自分で書いた絵を自分で褒めている(自画自賛)わけではなく、大根と土と畑の生き物と太陽が描いた合作を称賛しているのだ。まったく、彼らはすばらしい仕事をするものだ。

 

以来、3年前から切り干し大根づくりがやめられない。

 

使う大根は、表面がきれいでなくそのままでは売り物にできないもの。今年は、宮重切太大根はとてもきれいな肌の大根に育ったけれど、1回目にまいた大蔵大根は、結構虫にやられてしまった。この状態では売れないけれど、自宅で食べきれる量でもないし、かといって捨てるのはもったいない。

 

切り干し大根づくり

虫にやられた皮を削ぎ落とせば中身はきれい

 

ということで、皮むき機で表面の虫にやられた部分をそぎ落とし、中の綺麗な部分を包丁で細長く刻み、天日干しネットに入れて干した。こうすれば無駄がないし、きれいでおいしい切り干しができる。虫にやられたことで味が落ちている可能性もあるので、念のため味見をしたが、おいしい大根で安心!

農作業で忙しく、手が回らないときも多々あるけれど、なるべく作物を無駄にしたくない。

 

うちはもともとの農家ではないので、住んでいる家は農家住宅ではなく、ふつーの家だから、どさーっと広げて干せるような広い庭などはない。だから、毎年、このネットを使っている。1回で大根2本分くらいしか干せないけれど、まあ、しかたない。農家住宅に引っ越せたら、大きいざるに広げてどさーっと干したいものだ。

 

2回目にまいた大蔵大根は、虫にやられていないので、切り干しにできる大根の数は限られているけれど、今年も一定の量ができそうだ。

 

 

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