地域の魅力の表現 よりい週末有機農業塾

2021年の春から埼玉県寄居町で始めたよりい週末有機農業塾は、2月27日の最終日を無事に終え、第一期の全日程が終了した。準備や実施にあたってご協力くださった様々な関係者の皆様、参加者のみなさん、ありがとうございました😄

この有機農業塾の骨子を考え始めた頃のことがいろいろ頭の中によみがえってくる。

この企画を考えて提案したこと
「やるならおれに現場をやらせてくれ!(ほんとはそんなカッコ良く言ってない😅)」とアピールしたこと
ごみ屋敷のように荒れていた現場を何日もかけて片付けたこと
眠い目を擦りながら年間計画を練ったこと
見学先を検討・打診し調整したこと

最初に形を作り上げることの苦労を改めて感じた一年だった。

最終日は参加者の皆さんにお願いし、「おれの反省会」に付き合ってもらった。何しろ初めてやったことだから、無我夢中に突き進むようにやってきたとは言え、突っ込みどころが満載だったに違いない。参加した立場からどう感じたのか、それを聞いて次年度の改善に繋げるのが「おれの反省会」の狙いだった。

いろいろな声が聞けたが、こちらが恐縮してしまうほどみな好意的だった。本人を前にしてダメ出しはしにくいという点は考慮すべきとはいえ、やはり素直に嬉しいものだ。

いくつか印象的だった声がある。

●ガチでやるのかと思って構えていたけど、先生って感じじゃなくて、農業が好きなオジサン😅が教えてくれる雰囲気がよかった
●農業や畑の話ができる仲間と出会えたのがよかった
●改めて畑は楽しい、有機農業はいいなと思えた

なかでも、「農の現場見学」という現場見学プログラムについて、こちらの企画意図がうまく伝わった次の一言は、深く心に響いた。

「この地域にいろいろな農業の形や資源があることがわかってよかった。有機農業は寄居町の大きな武器になると思う」

地域の魅力とかポテンシャル(潜在力)とかいう言葉をよく聞くようになったけど、それらが具体的に何なのか、表現されることはあまりない。
表現されなければ、ポテンシャルは土中で深い眠りにつき、「潜在」のまま日の光を浴びることはないだろうし、地域の魅力も人に伝わりはしない。

よりい週末有機農業塾をやってきて改めて感じたのは、この地域の魅力とは多様な農の資源とそれを支える風土、その上で人々が織り成す風景だ。

言葉にしたものを、現場でも表現していくのがおれたちの役割。そこを忘れず常に心に留めておきたい。

この有機農業塾をさらに良くするためのさまざまなご提案(写真)もいただいた。それらは少しずつ具体化していこうと思う。道のりは長く、歩き続ける以外に近道はない。

●よりい週末有機農業塾のご案内

埼玉の社会人向け有機農業教室よりい週末有機農業塾

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です