里山の魅力とは何か言葉にしたい

数日前に書いた通り、埼玉県寄居町で2022年10月に開催されるよりい里山文化祭(後援:寄居町、寄居町教育委員会)に出ることになった。寄居町の里山の魅力を伝えるイベントだ。それにあたり、里山の魅力とは何だろうかと考えている。

よりい里山文化祭のFacebookページhttps://www.facebook.com/profile.php?id=100083623263840

というのも、現代の里山の多くは荒れている。荒れた山というのは、薄暗くて数メートル先すら見通せず、場所と荒れ具合によっては恐怖すら感じることもある。
野生動物の住みかでもあるので、不注意が命取りになることも考えられる。
さらに不法投棄の現場にもなっているから、何があるかわからない怖さもある。

こういうのは、遠くから山を眺めているだけではわからないのだ。

そして、ここが重要なのだが、今まで里山が美しく魅力ある場所であり続けたのは、中に入り汗水を流して手入れをしてきた人たちの存在があるからだ。

その手入れが、さまざまな理由により結果として滞り、人々が山を手放したがゆえに、メガソーラーのような開発の餌食にされてきている。そこを見ず、中に入って汗をかくことすらせず、

「山を売る地主が悪い」

とか

「地主の環境意識の低さが原因だ」
とか言うのは、極めて傲慢な態度だろう。

考えなくてはならない。
里山に背を向けてきた人たちを振り向かせるには、どんな言葉を投げかければいいのか。

考えなくてはならない。
外から見ていただけの人たちを中に引き入れるには、どうすればいいのか。

里山に入り、手を入れ、活用・保全することに魅力を見いだし、それを伝えることができなければ、この二つの命題を説くことは難しい。今までと同じ空気が流れ続ければ、里山は時間とともに失われていくだろう。

口と屁理屈だけの、流行り廃りに流される傍観者はもううんざりだ。里山の魅力とは何なのか、おれたちは里山文化祭の最終日に開催する「焚き火飲み会」のなかで、それを言葉にしていきたいと思っている。

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