なぜ山の手入れが必要なのか

有機農業体験

今日はよりい週末有機農業塾。稲刈り後のはざ掛け(天日干し)に使う竹を切りに行く。

はざ掛けの台なんて、切り出す手間を考えたら、買ったほうが安いとも言える。それに切ってる暇があったら、他の仕事をしたほうが金は稼げるだろう。何でもや効率を中心に考える思考では、きっと山の手入れなんて理解不能に違いない。

じゃ、なんで山の手入れをするのか
その意味は何なのか

環境保全とか多様性とかっていう漢字続きのお固い言葉を噛み砕き、目の前の風景と照らし合わせるとどういうことになるか
美しい里山の風景はどのように生まれ維持されているのか
山と日常生活との接点を感じることはあるか

そういう自分達の暮らしや生き方と結びつけた質問を投げかけながら、人から聞いた言葉の受け売りじゃなく、山を目の前にして自分の頭で考え、自分の言葉で表現してもらう時間を取った。
さらに、頭でっかちになりがちな「環境保護」ってやつをぶち壊し、実際に体を動かして汗を流し、手入れというものが具体的にはどういうことなのかを竹引き(ノコギリ)と自分の体を使って体験してもらった。その汗の先に秋の実りがあることを身をもって感じてもらえれば、地域の小さな農はきっと復興するだろう、そんな淡い期待を込めて山を案内した。

この時間が用意できるのは山の地主さんの協力はもちろん、地主さんと繋いでくれた様々な人たちの長きにわたる関係、柔軟な視点でこの事業を見守ってくださる寄居町農林課のみなさん、そして毎週参加してくださる参加者の方々のおかげだ。

みなさん、どうもありがとうございます。

畑や田んぼだけで完結する農業教室じゃなく、その周辺環境とのつなごりや広がり、農の多様な表情を伝えるために、これからも内容を工夫していこう👍

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