行動に移す意味 よりい週末有機農業塾

よりい週末有機農業塾
日曜日はよりい週末有機農業塾。春と夏の野菜苗を育てるための踏み込み温床をつくった。

今回は嬉しいことがひとつあった。

踏み込み温床のための落ち葉を集めているとき、
「焚き火に使える」
と言って参加者のVさんが枯れ枝を拾っていた。農業塾で実際に木の枝や竹を燃料にして煮炊きした、その意味や楽しさを自分の言葉で理解し、行動に移してくれたのだろう。

世の中には、なんちゃら教室とか、うんちゃらワークショップとか、かんちゃらさんの講演会とか、そういうイベントが溢れていて、参加して
「めっちゃ楽しい~」
「勉強になった~」
投稿が雪崩れている。その時だけ楽しければいいなら、それだけでいいかもしれない。でも、参加しただけで行動しなければ、昨日と同じ風が吹き続けるはずだ。
学んだことが本当にいいと思うなら、それを自分の生活に少しでも取り込んでいかなれば、そのよさは一時的なもので終わってしまう。

Vさんの枯れ枝を拾うという行動は、多くの人にとって何てことないことのように思えるかもしれない。でも、今まできっと視界にすら入らなかった、道端に落ちてる枯れた木の枝に意識が向くようになったということは、新しい世界がひとつ広がったということなのだ。

いきなり、ワークショップの講師のようにはできないだろうし、急に大きなこともできないだろうけど、やる気さえあればやれることはいくらでも見つかる。

農業塾で言えば、参加したからと言って職業として農業を始めることだけが解ではない。プランターに種をまくことから始めたっていいじゃないか。答えはいろんな形があるのだ。

ひとつできるようになり、それに沿うように暮らしを組み直していくと、また新しいことが見えてくる。その小さな積み重ねと繰り返しを続けていくことで、ちょっとした変革が生まれてくる。その変革に暮らしの水準を沿わせていくと、また少し世界が広がる。
それが学ぶ醍醐味だし、そうした場を企画した人の願いでもあると思っている。

小さな行動が生まれるようになると、この農業塾をやってきてよかったなと心から思える。
毎日の暮らしの中に取り入れられる小さな行動をする人を増やしていこう👍

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