手で植える田植えの意味
今日はよりい週末有機農業塾。手で植える田植えをやった。
経済効率優先の時代に、あえて非効率な手植えをする意味は何なのか、それを考えてもらってから実際に体験してもらった。
農家の苦労を伝えるためではない。
人間がどんどん失ってきているものを取り戻すために手植えをしている。経済効率など遥かに凌ぐ価値と意味を込めて、手で植えているのだ。ロボットやAIが世に広がるにつれ、ますます重要になってくるものを取り戻すために、あえて効率の悪いやり方を取っている。
小さな子も一緒になってやってくれたのが嬉しい。大きくなってから、ふとした時に、手植えに込めた意味が「そういうことだっのか」と頭に浮かんでくれたら、やること満載の時期に根性で準備を進めたかいがあったというものだ。
植え終わって田んぼに水を張ったら、蛙たちが喜んで合唱を始めた。これもまた、どんどん失われていっている景色のひとつでもある。
効率の対極にある景色をもう一度、参加者と一緒に見たいと思う。
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