新しく復田している田んぼに苦戦している。
沼(ため池)と隣接して方の土が地下水位が高くてかなりぬかるむ。しかもそのうち1枚は、葦の太い根が深くまでびっしり、互いに絡みつくように張っている。それを取ろうと深めに万能鍬を入れると、根に引っかかって抜けなくなるから、少しずつ、まずは表層から削り取るように根を切っていくのがだ、そうやって徐々に深い部分へ達すると、今度はにじみ出てきた水と土が混ざってぐちゃっとした泥のようになり、万能鍬にまとわりついてかなり重い。

何とか掘り出せて土の表面に出てきた根を手で拾い集め、また根付かないように田んぼの外に出すという作業を繰り返す。40センチ四方くらいの面積の除根をするのに5分ほど時間がかかり、終わった部分にやや安堵して腰を上げると、田んぼ全体が見渡せて今度は愕然とする。果たしていつ終わるのか…。

去年、復田させたところは耕作放棄されて10年経たないくらいだったし、地主さんが一定の保全管理をしていた(フレールモアで草を刈っていた)からか、地中深くに根を張り巡らすやっかいな多年草がはびこる面積は多くなく、水はけも部分的に少し悪いところはあるものの、全体としてはいいほうだった。なんでも経験とはよく言ったもので、復田作業の経験がまだ二年目だから、いろんなパターンがあることを実体験として理解できていないのが大きいのだろう。
体も、機械も、道具も、家も、手入れしないとすぐ調子が悪くなる。田んぼも同じそれにしても多少なりとも手入れされていたところと、まったく手つかずのところの違いを目の当たりにして、手入れの深い意味をまた思い知らされたわけだ。

