誰もが平等に田を作れる里の創出

支配を無思考、無意識に受け入れ、その苦しみや辛さすらうまく表現できない、さらには表現すら規制されつつある今の時代においては、自治が重要になってくるのではないかと考え始めている。

その根本には、当然、自給に基づく自立がある。自分の足で立てないところに、支配の土壌が生まれてくるからだ。

そんなことを考えていたら、おもしろい本と出会った。

『コモンの自治論』斎藤幸平、松本卓也・編(集英社)

大化の改新によって導入された班田収授法について、こんなことが記されている。

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誰もが田を平等に持てるということが人間にとって非常に重要であり、それが保証されるところから「自治」が始まる

それは、生まれ落ちた人間すべてに最低限の生活を無条件に保障するという現代のベーシック・インカムに通じる仕組みと言えなくもない。

ただ、それと異なるのは、お金ではなく、米を生み出す田んぼである、という点です。お金の代わりに自然物を共有するという、権藤が班田収授法を評価する理由はここにあります。

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個人の力では、誰もが平等に田を持てることを実現させることはできないが(それは政治の役割)、せめて自分の目で見える範囲内において、希望すれば誰もが平等に田を作れる、という地域を、いや、もっと身近な里のような区域を生み出せないか。

これが、考え始めている田んぼ教室のひとつの芯。

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