麦踏みとレンゲの種まき〜生き物を守る有機農業の仕事

大麦の麦踏み

大麦の麦踏み

少し早めに播いた大麦の麦踏みをした。

去年収穫した大麦のうち、できの良くなかったものを播いて、麦わらを自給することにした。麦わらは地元の農家さんからいただけることになっているけれど、小麦のわらなので、刈り取りは6月。ナスやキュウリなどの夏野菜の苗を植えるときにはまだわらは手に入らない。ということで、畑の開いている東端のスペースを使って小麦より先に取れる大麦を育て、少しでもわらを自給しようと考えたわけだ。

わらの自給以外に、天敵の温存というもうひとつの重要な理由がある。

大麦を播いた畑は、大豆を育てているので、大豆の収穫後は畑がガラッとあく。何か生やしておかないと、表土が冬の季節風で吹き飛ばされてしまって畑が痩せてしまう。それに、植物が生えていなければ畑に住み着きつつあるさまざまな生き物たちの住処もなくなってしまう。だから、大麦を生やしておいて、そこで冬を越してもらい、翌春からの活躍を期待する、という作戦だ。

生き物がいなければ、有機農業の畑は成り立たない。作物の栽培だけでなく、持ちつ持たれつの生き物たちを守ることも有機農業者として大切な仕事だと思っている。

あわせて、南側の空きスペースにレンゲを播いた。レンゲも天敵の住処にするためだけれど、もうひとつ、毎日畑の脇道を散歩する人たちが花を楽しんでくれればいいなという思いで播いた。
前回、播いたときはなぜか虫にやられてしまったので、今回は春に美しい花が咲きますように。

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