地域農業の明暗を学ぶツアー

うちの米を仕入れてくださっている、さいたま市の自然食品店、げっぽ日進自然食の店(https://organic-food-store-397.business.site/)の店長さんが、寄居町の農業の現場についてもっと知りたいというので、スタディツアーを組むことにした。題して「寄居町の農業の明暗を学ぶツアー」だ。

地域のことを紹介するのに、楽しいこと、いいところだけを見せたのでは現実を見失う恐れがある。かといって、暗い部分ばかり紹介するのでは希望を失いかねない。明暗両方を知ってもらうことが大事なポイントだと思う。

まずは、全体像を理解してもらうべく、寄居町農林課が作成した資料を見せて、現状を説明する。圧倒的多数、9割近い耕作者が10年以内に辞めるか規模を縮小し、同じく9割近い農地が空く見込みだという恐怖でしかない現実を知ってもらう。

その上で、実際にその恐怖の現場(暗)や、木漏れ日のような光が差し込み始めた場所(明)をご案内しながら、店長さんと一緒に来てくれたスタッフの方を交えて、ああだこうだいろんな言葉を交わしながら歩く🚶

集落そのものが消える危機にある場所
農業法人が参入し始めた地区
メガソーラーで潰された農地
新しく農業を始めた人が1年で去った畑
山と里の境界が曖昧になりつつあるところ
技能実習生がいなければ立ち行かない経営体

2時間近いツアーを終えた結果、現場に興味をもってもらうことがまず第一歩だという点で一致した👍

いつまでも、金を払えば買えると思っていたら、それは大きな誤りだ。農業だけでなく、どんな世界でも、現場が動いていなければ、金なんてなんの役にも立ちやしない。

誰もやらないから自分から動こう。現場の人間が現場を伝えなかったら、誰が伝えられるというのだろう。

現場で生まれた物を現場の遠くで見てても、現場はちっとも見えてきやしない。現場を見なきゃ現実離れした話しかできない。

現場を伝えよう👍
これはおれたちの重要な任務だ👍👍

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