小川町・青山在来大豆を若どりした枝豆
有機農業の町として全国的に知られる埼玉県の小川町。ここの農家で研修したご縁で、うちの農場では小川町の青山地区で昔から栽培されている青山在来大豆を栽培している。
この大豆を若いうちに収穫した枝豆が収穫を迎えてきた。
枝豆はいまじゃすっかり初夏から盛夏にかけての風物詩みたいな扱いだけれど、昔からの枝豆といえば地域によって少しずれがあるとはいえ、秋の初めの季節が旬だってことを、小川町で研修したときに再認識させられた。そうだよなー、なにしろ大豆を若いうちにとったのが枝豆なんだから。
初夏から盛夏にかけての枝豆は、大豆を若どりしたものじゃなくて、枝豆として収穫することを目的に開発された品種だ。これはこれでおいしいし、広告に踊らされているのかもしれないけれど、暑い季節に楽しむビールと枝豆の組み合わせは文句なしに顔がほころぶ。
ただ、品種によって違うかもしれないけれど、大豆を若いうちに収穫した昔ながらの枝豆は、青山在来の場合、粒が大きくてしっかり味がつまり、豊かな甘みがある。7月の頭に種をまき、秋までじっくり生長した結果が、この味に結びついているんだろう。涼しくなる季節なので、ビールと合わせる気はあまりなくなるかもしれないけれど、これはうまい! 湯がいたものをこの季節に採れ始める葉物と和えたり、サラダにしたりしても合うと思う。
ネットで秋の枝豆を使ったレシピを検索すると、いろいろ出てきて楽しい。枝豆を使った豆ごはんとか、サツマイモと合わせたシチューとか。
ただ、秋の初めの1、2週間くらいの間が旬で、これを過ぎると枝豆として食べるには適さなくなる(大豆に近づいてくる)ので、食べてみたい方はお見逃しなく。
いただいた感想