身の回りの素材でつくる有機液肥

水に有機質液肥の材料を入れて混ぜる

水に米ぬかなどの有機質液肥の材料を入れて混ぜる

先日、踏み込んだ温床の温度が上がってきたので、液体肥料(液肥)の仕込みを始めた。

液肥はナスやトマト、ピーマンなどの夏野菜の苗を育てるのに使う。これらの苗は、土が少ししか入らない小さな鉢(ポット)のなかで一定期間育ててから植えるため、畑に植える前に生育に必要な養分が切れてしまう。それを防ぐため、途中で養分を補ってあげる必要がある。

うちでは身の回りで手に入る材料を組み合わせて液肥をつくり、それを使っている。

●材料
水、米ぬか、野菜の残さ、コーヒーかす、畑に生える草、堆肥

身の回りで手に入る有機物のうち、分解されやすいものを中心に組み合わせる。
今年は発酵のスターター元菌になるかもしれないと思い、堆肥を少量、入れてみた。これらの材料を小さく切って米ぬかと一緒にタンクに入れた水の中に入れ、1日1回かき混ぜると、やがて在来のさまざまな菌類が材料を餌にして増え、発酵が始まるわけだ。

気温が高ければ高いほど菌類の増殖が盛んになるので早く液肥になる。春以降なら外に出しておいても発酵は始まるが、冬は菌が増える十分な温度がないので、去年と同様、材料を仕込んだタンクを温床のなかに入れた。

仕込んだ液肥タンクを温床の隅に入れる

仕込んだ液肥タンクを温床の隅に入れる

温床の温度はまだ種まきができるくらいまで下がっていないけれど、この発酵熱を無駄にするのももったいないので、液肥づくりに活用する。温床の二段活用だ!(と威張るほどのことではない‥‥)。

自然の発酵熱を使って、発酵液肥を作る。おー、有機農業っぽいぞ!

温床の発酵熱は50度くらいを指している

温床の発酵熱は50度くらいを指している

温床の温度は55度くらい。これなら菌が活発に動いてくれるはずだ。

できあがった液肥は、状態や必要に応じて水で薄めてから与える。少なくなったら、材料と水を追加して撹拌し、また発酵させれば使える。

まだ場所が整えられていないけれど、今、建設中の作業場ができたら、その一角に500リットルのタンクを置いて、安定した量の液肥を作ろうと思っている。それができるまでは、現状の小さな20リットルタンクでなんとかやりくり。

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