農業は誰でも手伝えるのか?!
今日はよりい週末有機農業塾。キャベツの植え替え(鉢上げ)をやった。
種まきや植え替え、植え付けは細心の注意を払う必要がある。種をまく深さが1cm違うと芽が出なかったり、植え付け方を間違えると育ちが極端に悪くなることがある。
農業は、なぜか経験のない人でも簡単に手伝えると思われているが、この世の中にそんな仕事はない。どんな単純作業に見える仕事でも、実際にやってみると、経験に裏打ちされたコツや勘が必要なのは、言うまでもない。
農業は、生き物相手の仕事だから、考えなければならないことが山ほどある。種まきひとつでも、何を、どうやって、いつ、どんな土に、どのくらいまくのか、まく場所の近くはどうなっているか、次の日の天気はどうか、などなど。
気候変動の時代に、これらを適切に判断して実行するのは簡単なことではない。何しろ、相手は生き物なのだ。こちらの言うことを何でも素直に聞いてくれる訳ではない。10年、20年の経験がある人でも、判断を謝ったり、猛暑や豪雨で痛い目に遭うことは珍しくない。
たった一粒の種をまくときに、考えて行動しなければならないことがわんさかあるわけだ。
農業はなぜか誰でも手伝える簡単な仕事だと思われがちだが、もう一度考えてみて欲しい。命を相手にし、結果として命を支える仕事は、誰でも簡単に手伝えるのだろうか。
ちょっとした小さな間違いが、食べるもの、それはつまり自分の命を支えるものに直結する可能性があるということを、現場での体験で伝えていきたい。
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