土と生き物が育てる作物

有機栽培の石倉一本ねぎ

今年は冬ネギ(関東の伝統種、石倉一本ネギ)を5000本くらい植えた。

深さ20センチちょっとの植え溝を掘って一定の間隔で苗を並べ、そこに寝かせておいた土着菌つきの麦わらを入れて米ぬかを少し振りかけ、土をかぶせる。このあたりは麦作地帯だからか、麦わらを積んでおくと麦わらを分解する自然界の菌がよくつく。

あとはネギの生長に従って土を寄せていけば、がっちりした甘みたっぷりの冬ネギが育つ。肥料はいらない。肥料で育てると、どうしても作物の味が薄くなる気がする。やはり肥料には、安く、早く育てるという経済効率最優先の思想が染みついているからだろうか。

土着菌が米ぬかを餌にして増え、麦わらを分解して土に還す。同時並行的にミミズなどの土の生き物たちも麦わらを食べて天然の栄養たっぷりの健康な土を作ってくれる。その土がネギを育てる。肥料で育てたときと比べると生育は早くなく、じっくり育つ感じだけれど、それが作物の味を生み出すと言われている。

適度な効率は必要だけれど、行き過ぎると大切なものを失ってしまう。一言でいえばバランスが大切、ということになるのだろうけれど、これが容易じゃねえ!

だからといって、有機農法の本質に目を背けるわけにはいかない。土から生まれたものが土に還り、再び作物を生み出す。これぞ有機農法だ!!(人から教わったことを真似してるだけなのに、興奮しすぎ…)

熊谷のウスキングベーグルさんでうちのネギ

熊谷駅前の農産物直売所わくわく広場ティアラ21店に野菜を出荷しているご縁で、同じく熊谷にある家族経営のベーグル屋さん、ウスキングベーグルさんにうちのネギ(冬ネギの石倉一本ねぎ)を使っていただけることになった。わくわく広場さん、ウスキングベーグルさん、ありがとうございます!

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有機栽培ネギの育て方(東京夏黒葱、石倉根深一本葱など)

有機栽培のネギ

冬の鍋物や夏の薬味に活躍する葱(ねぎ)。5世紀ごろ中国から日本に伝わったといわれ、その後、さまざまな種類の葱が日本の各地で生まれました。
井伊農場で育てているネギの栽培方法について説明します。

東京夏黒葱

(夏〜秋にかけて収穫)
耐暑性の強く、夏から秋にかけて収穫する一本ネギです。

石倉根深一本葱

(秋から冬にかけて収穫)
関東地方で栽培される一本ネギの代表的な品種といわれています。白くなる部分が30センチほどになり、寒さが増すにつれてその軟白部が甘くなっていきます。

 ネギの栽培方法

(1)種まき
①秋(9月上旬)まき
整地した露地に播種機のごんべえを使ってすじまきします。土の状態により、炭や堆肥を入れてから種まきしたり、事前に草や緑肥作物を育てたりして、ネギの苗が元気に大きくなるようにしておきます。
苗が20センチくらいの大きさに育ったら、一度、苗床から抜いて植え付け作業に入ります。

【秋まきの悩みポイント】
苗のときに冬の寒さにあたるため、春に植えたあと必ず葱坊主が出るので、それを取る作業が必要になるのが悩みどころです。

②春まき(2月下旬)
踏み込み温床で使った落ち葉を2~3年寝かせて作った腐葉土に赤土、自作の籾殻燻炭を混ぜて育苗土を配合します。その土をトレーに入れ、木の棒や竹などで条を切り、そこに種をまいて踏み込み温床の中に置き、発芽させます。

有機栽培ネギの育苗と苗づくり
芽が出たら、7~8センチくらいまで温床のなかで育ててから、畑で準備しておいた苗床に仮植えし、20センチくらいの大きさまで育てます。そのあとは秋まきと同じです。

【春まきの悩みポイント】
植え付け時期が田んぼや夏野菜の作業と重なるのが悩みどころです。

(2)ネギの植え方

有機栽培のネギ、葱の定植、植え付け
掘った溝に葱の苗を植え、炭、藁、米ぬか、刈った草を入れる。

秋まきは2月下旬から3月上旬、春まきは4月下旬から5月上旬頃に植えます。
小型の管理機などで溝を掘り、苗と苗の感覚(株間)3センチくらいで植えてから、溝に荒地再生炭焼きプロジェクトで焼いた自作の炭、田んぼで採れる稲わら、米ぬかを入れます。
植え付け場所の近くに草が生えていたら、それを刈って溝に入れることもあります。
生長するに従って少しずつ株元に土を寄せていき、軟白部分の長さを確保します。
夏ネギは8月頃、秋冬葱は10月頃から収穫開始です。

▶︎▶︎栽培しているものーいろいろなものを少しずつ

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