美しい村の風景を取り戻す地域資源栽培

はざ掛け用に切り出した竹

はざ掛け用に切り出した竹

例えば稲の天日干し。干すのに使う棒は近くの竹林から一本一本のこぎりで切り出してきます。

竹林自体、昔は有用な資源でしたが、人の暮らしと竹の関係がどんどん薄れてきたことで、放置された竹林が荒れまくり、人が入るスペースすらなくなったものがあちこちにあります。
ひどい場合には粗大ゴミや産業廃棄物の不法投棄現場になっていることも。

間伐や下草刈りで手入れされた竹林はほんとうに美しく、京都の例のとおり、観光資源にもなりうるものです。でも、一度荒れてしまうと、元の美を取り戻すのは難しい。

もう一度、美しい農村の風景を取り戻したい、ゴミや邪魔者のように扱われる竹を見直したい、ということで、稲を天日干しするのに竹を活用することにしました。

竹を切り出し、枝を落とし、必要な長さに切る。それなりに時間という手間がかかりますが、荒れる竹林が少しきれいになり、使い終わった竹の棒は堆肥や炭にして田畑に返し、土を豊かにします。

使われなくなった地域の資源を再評価し、作物の栽培や生産に取り入れる。これが当農場で言う地域資源栽培です。

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