ぼかしづくり よりい週末有機農業塾

ぼかし肥
12月5日のよりい週末有機農業塾は、発酵する菌の力を借りて土を豊かにし、野菜の味をよくする「ぼかし」づくりをやった。

人間の腸内と畑の土にいる菌の種類やバランス、働きはよく似ている。
腸内でいうと、善玉菌だけ増えればいいってもんでもないし、悪玉が優勢になっても都合が悪い。さらに、どちらでもない日和見菌の存在も重要だ。これらがバランスよく存在して働くことで、健全な腸内環境が保たれる。

畑の菌も同じだ。
それにこの「いい」とか「悪い」とかいうのは、ただの人間の都合でしかない。

現実世界では「菌」の拒絶反応とも言える、抗菌、無菌、殺菌がはびこっている。これらは時や場合によって必要かもしれないけど、必須でない状況でも行われ、そのやりすぎ具合が菌のバランスを崩し、いろいろな問題を引き起こしている。

善悪は常に表裏一体だ。悪がなければ善もない。「いいもの」だけにしようとしてもそれは無理か生じると言うものだ。成就しない夢に終わるだけなら目覚めはいいかもしれないけど、その先に待ち受けているのは覚めることのない悪夢かもしれない。

人間の都合で自然が動くわけじゃない。

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