地(土)に足のついた生き方

よりい週末有機農業塾炭焼き
2022年度、埼玉県寄居町でやっている、よりい週末有機農業塾に通ってくださっていた方々が、男衾で一緒に菜園生活を始めた。その様子がグループの一人の方のfacebook投稿から伝わってくる。

植えたじゃがいもや種をまいた人参の芽が出ているのを確認したり、ごぼうが花を咲かせる準備のため葉を出し始めたことに気づいたりするところからは、野菜たち(生き物)の躍動を感じる喜びが伝わってくる。
自分以外の生き物の躍動に心が動かされるとき、それは自分が生きていることの喜びを再認識することでもあると思う。

「菌ちゃんの土壌作りのトライアル」という文言からは、さっそく新しいことにチャレンジしていること、つまり畑を本当に楽しんでいることが分かるし、「同じ敷地内で畑を耕す方が大量のネギを持ってきてくださった」という文からは、畑つながりの新しい人間関係が生まれたことが読み取れる。
新しい人間関係は、今まで知らなかった世界への扉となりうるものだ。

さらに、「動くと少し汗ばむような陽気で、心地よい」と感じている部分からは、自分の体で風景や季節をいっぱいに浴び、感じる気持ちよさが表現されている。

地に足のついたというのは、文字通り土を踏む生き方だ。そういう生き方をする人たちを増やしたいと思って始めた活動が、小さな芽を出し始めてきて、とても嬉しい。その喜びが毎週日曜日の原動力に繋がっている。

よりい週末有機農業塾は、大勢の人が参加する華やかなイベントでもないし、何か大きな効果がすぐに出るわけでもない。はっきり言って地味な活動の連続だけど、それでいい、いやそれがいいと思っている。本当にカタチにしようと思ったら、どんなことでも地味な積み重ねが不可欠だと思うから。

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