金銭依存度を下げる生き方

昨日は埼玉県寄居町の居酒屋か~むさんで、よりい週末有機農業塾の忘年会。酒飲んでただどんちゃん騒ぎする会ではなく、これからどうやって生きていくか、そんなことを考えている人たちと冗談も交えながら、生きることについてああだこうだ話ができた会だった👍

今までと生き方を変えてみたいけど、不安も大きい、そんな声もあった。気持ちはよくわかる。おれもちょっと前までは同じだったからだ。

ただ、金を払って誰かにやってもらわなければ、自分ではほとんど何もできないというのは、なんともろく崩れやすい生き方なのだろうという恐ろしさと、情けなさのような気持ちにも包まれたことは忘れない。

例えば大根一本の価値は、経済がどうなろうと、国家が破綻しようと、常に大根一本そのものであるのに対して、おれが依存してきた金は、自分ではどうすることもできないところで、価値が上下する。その上に自分の人生は乗っかっていたから、いつも本質的にグラグラしていることになる。

さらに、金がなければ何もできないが故に、本来はただの交換手段に過ぎないはずの金の価値が、人生の中で相対的に上がることになる。その結果、限られた人生の時間を切り売りして金を得るいびつな労働に邁進してしまう。
大事な家族のために金が必要だという理屈はわかるが、その金を稼ぐために人生の時間を削り続けると、大事な家族と過ごす時間が減っていくという、消費支出型生活のジレンマに陥ることになるわけだ。

生産せず、支出する一方だから、多額の金が必要になるのであって、少しでも支出を下げて生産の比率を上げれば、世間が騒ぐほどの金は必要ないということに気が付き始める。昨夜はそんな人たちとの一夜だった。

「この農業塾は、野菜の育て方を学んでいるようで、違うことをいろいろ学んでいる」
そんな声が生まれ始めて、やってきてよかったなあとまた改めて思った、そんな一夜でもあった。

これからも金銭依存度を下げる生き方の智慧を分かち合っていきたい。

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