武蔵国の産品を作ろう(2)


武蔵国の産品を作ろうと言い出したが、何か目立つことをやって一儲けしようという話ではない。(ま、響きからして儲かんないよね😮‍💨)

むしろその逆で、地味な掘り起こしを企んでいる。

全国的に見たら条件が不利なこの土地で農業をしていくに当たり、経済効率ばかりに捉われる波に飲まれず、日々、目にする農地や山林をどう活用、または自然(じねん)に返していくべきか。

それは、この地で生き続けるため、これから何を指針として歩いていくか、という話につながる。

見失われた指針が、都市的な暮らしに吸い込まれ続け、平衡が崩れている(都市が悪いわけではなく平衡の問題)。

そんじゃ、指針って何か。

時にアイデンティティとか、自己同一性とか、カタ苦しく表現されがちだが、愛着、愛郷、誇り、慈しみ、もっと平たく言えば、ああ、ここで生きてきてよかったなぁとにじみ出てくるような心情、そういうものじゃないかなと思ってる。

もっと踏み込んで見る。

朝、起きたおーんちゃんが
「今日、鳥がうるさいね、雲雀(ひばり)かな。もう春だね」
と言ったが、毎日の暮らしの中で紡ぎ出されるこうした感覚のことだ。
(うるさい=にぎやか、と言いたかったはず🤭)

そういうものを掘り起こそうとしている。

表現することで整理し、埋もれないように心がけている。

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