武蔵国の産品を作ろう(3)

東京赤米研究会

〈日本に4つ?!の在来種の稲を育てたい〉

米を元にした武蔵国の産品を作ろうと言っても、うちで育てた米は、武蔵国との接点がない。
かつて武蔵国だった土地で育てているというだけでは、深みが全然ない。

武蔵国とゆかりのある米はないものか、あれこれ探したところ、なんと、武蔵国の国分寺が置かれていた現在の東京都国分寺市で、日本に4つしか確認されていない古代米の赤米在来種が発見され、その普及活動が行われているという話を見つける。発見の過程がまたおもしろく、絶滅寸前だったところが奇跡的に救われた様子が「赤米ニュース」(東京赤米研究会=後述)に記されている。

この赤米は、東日本で確認されている唯一の種という。

赤米は、いま食べられている白米の祖先とされ、日本には縄文時代に伝わったという。つまり、稲作と言えば、かつてはみな赤米作だったことになる。

男衾郡地名保存有志会が花園橋付近に立てた「男衾郡の由来について」(写真)によると、『延喜式神名帳』(延長5年=西暦927年)の記載から、男衾郡では古くから湧き水を利用した稲作が行われ、小さな河川沿いの谷津田地域に水田が作られていたことが考えられるという。

かつては、男衾にも穂の赤い稲が米を実らせる風景があったのだろう。これはおもしろいではないか! 「トーマダー」をやっていたころのような興奮が蘇ってくる(汗)

さっそく、国分寺の赤米を研究している東京赤米研究会の事務局に電話をし、まくし立てるように武蔵国の産品計画を伝えたところ、
「おもしろいじゃないですか、赤米をいろいろ使ってほしいので、どんどんやってください」
とのお言葉をいただく。感激である。

まずは東京赤米研究会の活動を詳しく理解するため、会発行の「赤米ニュース」バックナンバーをすべて送ってくださるという。
ありがとうございます🙇

(つづく)

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