上農か、それとも下農か?!


うちの畑の耕していない区画と、全面を耕している隣の人の畑。

「上農は草を見ずして草を取り、中農は草を見て草を取り、下農は草を見て草を取らず。」と言われてきたように、今まで、前者は管理ができていない、怠けている、草だらけ、「害虫」が出る、そして後者はきれいに管理している、働き者、などと評されてきた。

畑に座り込み、視線を落として前者の下農の畑を見る。仏の座(ホトケノザ)、薺(ナズナ)、大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)など、いろいろな草が生えているから、太陽エネルギーを得て、炭素が土壌に溜め込まれていく。
それらの草の上を小さな虻か蜂が飛び交い、蜘蛛が巣を張り、芥虫が這い回っている。こうした生き物がいるということは、その餌となる生き物もいる(ある)ということで、多様な生命活動が展開されている。

後者の上農の畑を見る。視界に入るのは土だけ。

今日は風速10メートルの強風が吹き続けている。

下農の畑は草が生えているので、根が最も肥えている表土をがっちり掴み抑えている。紫外線の刺激も草で和らいでいる。

上農の畑は、強風で表土が吹き飛ばされている。風食による土壌侵食だ。さらに紫外線が直接、表面に当たり、土が劣化していく。

今年も男衾ナンバーワンの下農を目指して、怠け続けよう👍

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